急な記憶力低下の原因とは?物忘れを改善する方法も解説

記憶力低下の原因は?

物忘れの改善方法

「最近新しいことを覚えられなくなった」

「急に記憶力が低下してミスが増えた」

このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

記憶力の低下は加齢だけでなく、ストレスや病気などさまざまな原因があります。

原因によっては、対策を行うことで記憶力を取り戻せるかもしれません。

今回は記憶力低下の原因と対策を解説します。

物忘れでお困りの方は参考にしてください。

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記憶力が低下する原因

記憶力が低下する原因には下記のようなものがあります。

  1. 加齢
  2. ストレス
  3. エネルギー不足
  4. 睡眠不足
  5. 認知症
  6. 男性更年期障害

順番に解説します。

1.加齢

年をとると細胞は変性、脱落していくため、脳が萎縮し記憶力は低下します。

加齢による記憶力の低下は新しいことを覚えたり、覚えたことを思い出したりするのに時間がかかっている状態です。

加齢による記憶力の低下は自然な老化現象であるため、脳の明らかな異常や病変などは見つかりません。

十分に時間をかければ新しいことを覚えたり、思い出せたりすることがほとんどです。

※参考:MSDマニュアル「記憶障害」

2.ストレス

慢性的なストレスは下記のような記憶障害を伴う病気を引き起こすことがあります。

一過性全健忘※1一時的に新しいことが記憶できなくなる、発症前の記憶が一時的に失われるなどの症状が現れる。
通常は1~8時間、最長で24時間ほどで改善する。
うつ病※2日常生活に支障をきたすほど強い悲しみや、意欲の低下が起こっている状態。
症状の一つとして、認知機能が低下し記憶困難や集中力の低下などが引き起こされる場合がある。

※1 参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版「一過性全健忘」
※2 参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版「抑うつ障害群」

これらの病気の発症にはさまざまな原因が考えられますが、きっかけの一つとして強いストレスが挙げられます。

「仕事が忙しすぎて記憶がない」「疲れすぎて帰ってからの行動を覚えていない」などの症状がある方は、ストレスによって記憶力が低下しているおそれがあります。

また、慢性的なストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れると、記憶力低下のほかにも下記のような症状が現れやすいです。

  • 疲れやすくなる
  • 頭痛やめまいがする
  • 寝付きが悪くなる
  • 食欲が低下する
  • 胃腸の調子が悪くなる

3.エネルギー不足

食事を抜いたり糖質制限ダイエットを行ったりすると脳がエネルギー不足を起こし、記憶力が低下するおそれがあります。

※参考:農林水産省「朝ごはんを食べないと?」

ものごとを考えたり覚えたりするためには、脳のエネルギーとなる糖質(ブドウ糖)が欠かせません。

※参考:厚生労働省 e‐ヘルスネット「ブドウ糖」

ブドウ糖は常に消費されているため、食事から補わなければすぐに不足してしまいます。

例えば朝ごはんを抜いて仕事に行き「集中できない」「やる気が出ない」というのは、脳のエネルギー不足が原因です。

エネルギー不足のみが原因の場合、食事をきちんと摂取すれば低下した記憶力は改善します。

4.睡眠不足

慢性的な睡眠不足は、記憶力の低下を引き起こすといわれています。

※参考:厚生労働省「良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと」

睡眠は身体だけでなく脳の休息のためにも必要です。睡眠時間が短かったり睡眠の質が悪かったりすると十分に脳が休まらず、機能が低下してしまいます。

また睡眠不足によるホルモンバランスや自律神経の乱れも、記憶力の低下を引き起こしやすいです。

記憶力低下の原因であるうつ病や認知症の発症リスクも高まるといわれており、睡眠と記憶力には深い関係があります。

5.認知症

認知症は脳の病変で記憶力が低下する病気です。

認知症の中でもっとも多いのは「アルツハイマー型認知症」で、主に記憶を司る大脳皮質や海馬の萎縮が原因とされています。

※参考:医療情報科学研究所(2011年)病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版 株式会社メディックメディア

新しいものごとを覚える機能が失われるため、ついさっきのことを忘れる(そもそも覚えられない)といった症状が現れます。

また認知症では記憶障害の他に、下記のような行動・心理症状(BPSD)が現れるのが特徴です。

  • 幻覚
  • 妄想
  • 興奮
  • 徘徊
  • 暴言・暴力
  • 抑うつ

ただし認知症の場合、体験そのものの記憶が失われるため、自分が物忘れをしているという感覚自体はないことがほとんどです。

認知症と物忘れの違いは?

認知症は病気ですが、物忘れは自然な老化現象です。認知症と物忘れの違いを下記にまとめました。

物忘れ認知症
忘れ方体験したことの一部を忘れる
(例:食事の内容を忘れる)
体験したことの全体を忘れる
(例:食事をとったことを忘れる)
自覚物忘れをしている自覚がある物忘れをしている自覚がない
その他の異常な行動なし・いつも同じ服を着る
・料理や掃除ができなくなる
・日時や場所、人のことがわからなくなる

※参考:医療情報科学研究所(2011年)病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版 株式会社メディックメディア

認知症の場合はできごと自体を忘れるため、物忘れをしている自覚がないのが特徴です。

対して物忘れの場合は、「思い出したくても思い出せない」「あの時の記憶がない」といった自覚があります。

6.男性更年期障害

男性更年期障害も記憶力が低下する原因の一つです。男性更年期障害では男性ホルモン(テストステロン)の低下により、下記のような症状が現れやすくなります。

  • 物忘れ
  • 集中力の低下
  • 気分の落ち込み
  • 不眠
  • 倦怠感
  • 筋力・体力の低下
  • 頭痛
  • 性欲減退
  • 勃起不全(ED)

人によって現れる症状・現れない症状がありますが、物忘れも生じ得る症状の一つです。

男性ホルモンは20〜30代をピークに分泌量が減少していきます。そのため、男性更年期障害は40代以降の男性に多くみられます。

男女別・加齢と性ホルモン分泌の変化

男性更年期障害について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみましょう。

ホルモン量検査キットで男性ホルモン量を測ってみよう

男性ホルモン量測定キット

「最近忘れっぽい」「新しいことをなかなか覚えられなくなった」と感じている方は、男性更年期障害が原因かもしれません。

男性の健康には男性ホルモンが欠かせませんが、20〜30代をピークとして徐々に減少していき、男性更年期障害を引き起こします。

あすか製薬メディカルでは、髪の毛たった10本※1から男性力※2を可視化できる「ホルモン量測定キット」を開発しました。

ホルモン量測定キットは男性ホルモンの代表格である「テストステロン」の量を測定できるキットです。

テストステロンは記憶力や集中力を向上するだけでなく、

  • 生活習慣病の予防
  • モチベーションやバイタリティーの向上
  • 男性の生殖機能の向上

など、男性の心身の健康を保つのに非常に重要な役割を果たしています。

使い方は簡単3ステップ!

  1. 後頭部の髪の毛10本※1を採取
  2. 採取した検体を袋に入れる
  3. ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ

3分ほどで簡単に完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

  • 男性力の指標となるテストステロンの数値
  • 男性力のレベルを4段階で評価
  • あなたへのアドバイスや男性ホルモンを増やす方法など、男性力アップに役立つ情報

記憶力の低下を感じる男性は、ぜひホルモン量測定キットで男性力をチェックしてみましょう。※3

※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上採取してください。
※2 男性力とは、男性ホルモンの量の事を指しています。男性力レベルは、テストステロンの量に応じて評価いたします。
※3 本キットは、あくまで男性力レベルを評価するもので、特定の疾病の診断をするものではありません。疾病の診断については、医師の診察・指導を優先してください。

記憶力の低下や物忘れを改善する方法

記憶力の低下や物忘れを改善するには、下記の方法が効果的です。

  1. 生活習慣を整える
  2. ストレスを解消する
  3. 病院を受診する

順番に解説します。

1.生活習慣を整える

栄養不足による脳のエネルギー欠如や、睡眠不足による脳の疲労は記憶力の低下を招くため、生活習慣を整えることが大切です。

生活習慣の乱れを感じる方は、下記のことを生活に取り入れてみましょう。

食生活・1日3回食事をとる
・朝食ではお米を食べる
・過度な糖質制限はしない
睡眠・毎日同じ時間に起きる
・朝起きたら太陽の光を浴びる
・夕方以降はカフェインを避ける
・寝る前にお酒は飲まない
・ベッドにスマホを持ち込まない

エネルギー不足や睡眠不足が原因の場合は、生活習慣の改善で記憶力が向上する可能性があります。

2.ストレスを解消する

ストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れ、うつ病発症の原因になり、記憶力の低下を招くおそれがあります。

ストレスを溜め込んで慢性化する前に、こまめにストレスを解消しましょう。

自分に合ったストレス解消法を見つけるには、ストレス解消マップを活用するのがおすすめです。

ストレス解消マップ

【ストレス解消法の選び方】

ストレス解消のタイプ向いている人
動的×発散系
(身体を動かす、騒ぐ)
・イライラすると物に当たりたくなる人
・体を動かす機会が少ない人
静的×発散系
(感情を表現する)
・感情を表に出すのが苦手な人
・ストレスを溜め込みがちな人
・対人関係でストレスを感じる人
動的×浄化系(なにかに没頭する)・じっとしていると考え込んでしまう人
・活動的な人
・「現実逃避したい」と感じる人
静的×浄化系(心を落ち着けリラックスする)・頭を空っぽにしてボーっとするのが好きな人
・仕事で体の疲れを感じる人

「ストレス解消法が思いつかない」という方は、ぜひ参考にしてください。

こちらの記事では、ストレス解消法についてより詳しく解説しています。

3.病院を受診する

記憶力の低下で日常生活に支障をきたしている場合は、病院を受診しましょう。

うつ病や認知症、男性更年期障害などの病気を発症しているおそれがあります。

病気が原因で記憶力が低下している場合は、治療しなければ記憶力だけでなくその他の症状も悪化していく可能性があります。

記憶力の低下を感じたときは、内科もしくは精神科を受診するのがおすすめです。

10代〜20代の記憶力低下の原因はスマホの見すぎ?デジタルデトックスをしてみよう

10代〜20代の若い世代の記憶力低下は、スマホの見すぎによる「脳疲労」が原因かもしれません。

スマホを常に見ていると、絶え間なく情報がインプットされる状況に陥ります。

すると脳が疲れて処理機能が低下し、物忘れや集中力の低下が発生するのです。

スマホの使い過ぎで物忘れが起こる状態を、スマホ認知症(デジタル認知症)といいます。

物忘れの他にも感情のコントロールが難しくなる、思考力・創造力が低下するなどの症状が現れやすくなります。

スマホを一日中見ているという方は、下記の「デジタルデトックス」を試してみましょう。

  • スマホの使用時間を決める
  • 一週間のうち1日はスマホを見ない日を作る
  • ベッドにスマホを持ち込まない
  • 一日の中でスマホを見ないでぼーっとする時間を確保する
  • ながらスマホをやめる

情報のインプットだけでなく、整理したりアウトプットしたりする時間も大切です。記憶力の低下を感じる場合は、スマホの使用時間を減らしてみましょう。

記憶力低下や男性更年期障害に関するよくある質問

記憶力低下や男性更年期障害に関するよくある質問をまとめました。

Q.男性更年期障害による物忘れは治りますか?

男性更年期障害を治療すれば、物忘れが治る可能性があります。

男性更年期障害による物忘れは、男性ホルモンの低下が原因です。男性ホルモン値が正常に戻れば、年相応の記憶力まで向上すると考えられます。

Q.男性更年期障害による物忘れにおすすめの漢方やサプリはありますか?

下記のサプリは男性ホルモンの分泌を助けるため、物忘れを含む男性更年期障害の症状がある方におすすめです。

  • ビタミンD
  • ビタミンK
  • 亜鉛
  • DHEA

物忘れに直接効く漢方はありませんが、男性更年期障害により頭痛や倦怠感などの症状がある方は漢方も効果的です。

下記の記事で男性更年期障害におすすめの漢方を紹介しています。

Q.40代で頭が回らなかったり言葉が出でこなかったりするのは加齢が原因ですか?

40代で頭が回らなかったり言葉が出なかったりするのは、加齢が原因の可能性があります。

認知機能は年齢とともに衰えるため、記憶力だけでなく思考力や集中力なども低下していくのです。

ただし急激に変化があった場合や生活に支障をきたす場合は、病気の可能性もあります。

早期に発見、治療することで症状の進行を抑えられるため、異変を感じたときは早めに受診しましょう。

Q.まだ10代なのに、言われたことをすぐに忘れてしまいます。これは病気ですか?

10代で物忘れが多い方は、過度なダイエットによるエネルギー不足やスマホ認知症など、さまざまな原因が考えられます。

朝ご飯をとる、スマホを見る時間を減らすなどを試してみましょう。

ただし幼い頃から物忘れで悩んでいる場合は、ADHD(注意欠如・多動症)である可能性も考えられます。

ADHDの方は注意力を保てなかったり、順序立てて行動することが苦手だったりと、日常生活で困難を感じる場面も多いです。

※参考:NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター「ADHD(注意欠如・多動症)」

もし心当たりがある場合は、病院受診を検討しましょう。薬物療法での症状緩和が期待できます。

まとめ

急な記憶力の低下の原因にはストレスや生活習慣の乱れ、男性更年期障害などがあります。

生活習慣の改善で治るケースもあるため、食事や睡眠を十分にとることから始めてみましょう。

生活習慣を改善しても記憶力が向上しない場合や、日常生活に支障をきたすほどの物忘れがある場合は、病院受診することをおすすめします。

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