胃が気持ち悪いのはストレス?
考えられる病気や対処法
「胃がムカムカして気持ち悪い」という方は、自分でも気づかぬうちにストレスを溜め込んでいるのかもしれません。
ストレスと胃の気持ち悪さは密接な関係があります。ではなぜ、ストレスで胃がムカムカするのでしょうか?
本記事では、ストレスと胃の気持ち悪さの関係や、ストレスで胃が気持ち悪いときの対処法などについてまとめています。
「胃が気持ち悪いのはストレスのせい?」と疑っている方は、ぜひ参考にしてください。
※ 本記事はあすか製薬グループの編集ポリシー及び運営体制による校閲テストをクリアして公開されています。
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胃が気持ち悪いのはストレスが原因かもしれません
ストレスで自律神経が乱れると、胃酸が過剰に分泌されて胃の気持ち悪さの原因になります。
自律神経とは、交感神経と副交感神経からなる神経のことです。
交感神経と副交感神経がそれぞれ反対の働きをすることで、体内の環境を一定に保つ役割を果たしています。
胃を始めとする消化器官の働きには自律神経が関わっており、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると胃酸を過剰に分泌してしまいます。
その結果、胃の粘膜が荒れて「胃が気持ち悪い」といった症状が現れるのです。
また、副交感神経は胃の蠕動(ぜんどう)運動を促進しますが、ストレスにより交感神経が優位になると胃の蠕動運動は弱まります。
※参考:厚生労働省|生理
蠕動運動が弱まると、食べ物が胃の中に長時間滞在してしまいます。このことも、胃の気持ち悪さにつながる要因の一つです。
ストレスは「急性胃炎」につながる可能性も
ストレスは急性胃炎につながる可能性もあるため注意が必要です。
急性胃炎とは、胃の粘膜に急性の炎症が起こる病気です。急性胃炎になると、 急激な胃痛や胃の不快感、吐き気などが起こります。
急性胃炎の原因は胃の気持ち悪さと同じく、自律神経の乱れが関係していると考えられています。
ストレスだけでなく、香辛料の過剰摂取や暴飲暴食、薬の副作用なども急性胃炎につながる恐れがあります。
ほとんどの場合は原因を取り除き安静に過ごすことで自然に治るとされていますが、我慢できないほどの胃の痛みが見られる場合は早めに病院を受診しましょう。
ストレスホルモン量検査キットでストレスレベルをチェック
何となく胃が気になる方は、ストレスが関係しているかもしれません。
過度なストレスが続くと、心身に不調が現れるだけでなく病気を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
あすか製薬メディカルでは、髪の毛※1もしくは爪※2からストレスを見える化できる「ストレスホルモン量検査キット」を開発しました。
ストレスホルモン量検査キットは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種「コルチゾール」の量を測定できるキットです。
慢性的なストレスを感じると、コルチゾールの分泌も同じく増加します。
コルチゾール濃度が高くなると、不眠、免疫力の低下、脳を傷つけるなど心身に不調をきたすおそれがあるので、日々の健康管理のためには、ご自分のコルチゾール濃度を把握することが重要です。
使い方は簡単3ステップ!
- 髪の毛※1もしくは爪※2をカットする
- カットした検体を袋に入れる
- ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ
3分ほどで完了します。
結果レポートでは下記のことがわかります。
- ストレスホルモン「コルチゾール」の数値
- ストレスレベルを4段階で評価
- 改善点やアドバイス
日々のストレスが気になる方は、ぜひ一度ストレスホルモン量検査キットをお試しください。※3
※1 3cm以上の後頭部の毛髪を10本以上。長さが足りない場合は15本以上カットしてください。
※2 1週間程度伸ばした両手の親指の爪。ネイルをされている場合は、ネイルオフしていただく必要があります。
※3 分析結果は医師による診断のような医療行為ではないため、医師の診断を代替して使用することはできません。ストレスによる疾病が疑われる方は、必ず医師の診断を優先させてください。
ストレスで胃が気持ち悪いときの対処法
ストレスで胃が気持ち悪いときは、以下の方法を試してみましょう。
- 胃に優しい食事を摂取する
- 胃の粘膜を正常に保つビタミン類を摂取する
- 胃薬を服用する
それぞれ解説していきます。
1.胃に優しい食事を摂取する
ストレスで胃が気持ち悪いときは、なるべく胃に負担をかけないように胃に優しい食事を摂りましょう。
たとえば以下のような食べ物は消化吸収が早いのでおすすめです。
- おかゆ
- うどん
- ヨーグルト
- 豆腐や納豆
- バナナやりんご
肉類を食べるときは、胸肉やささみなど脂肪分が少ないものがおすすめです。
野菜は食物繊維が少ないじゃがいもやかぼちゃなどを選びましょう。刺激物やアルコールを避けることも大切です。
2.胃の粘膜を正常に保つビタミン類を摂取する
胃の粘膜を正常に保つビタミンを積極的に摂取して、胃をいたわりましょう。
以下のビタミンは胃の粘膜を正常に保つ働きがあります。
ビタミンU | ビタミンB2 | |
役割 | ・胃酸の分泌を抑える ・胃の粘膜の機能を正常に保つ | 胃の粘膜の機能を正常に保つ |
含まれる食品 | キャベツ、パセリ、レタス、アスパラガスなど | アボカド、納豆、牛乳、卵など |
ビタミンUはキャベツから見つかった胃粘膜修復成分です。別名「キャベジン」と呼ばれ、胃腸薬の成分にもなっています。
またビタミンB2は、ビタミンB群の中でも胃粘膜障害を抑制する傾向が強いとされています。
3.胃薬を服用する
すぐにでも胃の気持ち悪さから解放されたい場合は、胃薬を飲むのもよいでしょう。
胃薬には、次のような成分が含まれます。
- 胃酸の分泌を抑える成分
- 出過ぎた胃酸を中和する成分
- 荒れた胃の粘膜を修復・保護する成分
- 消化を助ける酵素
胃痛や胃のむかつき・吐き気など、胃の不調全般に効果が期待でき、胃の不快感をスッキリさせます。
ストレス以外で胃が気持ち悪くなる原因
胃が気持ち悪いのは、ストレス以外にも原因があるかもしれません。
ストレス以外で胃が気持ち悪くなる原因には以下のようなものがあります。
- 睡眠不足
- 胃に負担がかかる食事
- 消化不良につながる食べ方
- アルコールの過剰摂取
- 喫煙
- 薬の副作用
順番に解説していきます。
1.睡眠不足
睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。自律神経が乱れると、胃が正常に動かなくなるため、胃の不快感や吐き気を引き起こすことがあります。
睡眠不足に心当たりのある方は、まずは質の良い睡眠をとりましょう。睡眠の質を高める方法は以下のとおりです。
- 就寝前にスマホやパソコンを見ない
- 就寝前のカフェインやアルコールは避ける
- 快適な室内環境を整える
- 寝具を快適なものにする
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
質の良い睡眠を確保し、心身の健康を育みましょう。
2.胃に負担がかかる食事
胃に負担がかかる食事は、胃粘膜の炎症を引き起こし、胃の気持ち悪さにつながる恐れがあります。
胃が気持ち悪いときはもちろん、胃が気持ち悪くなりやすい方は胃に負担がかかる食事を避けましょう。
たとえば以下のような食べ物や飲み物は、胃の調子が整うまで控えるのをおすすめします。
- 唐辛子やカレー粉などの香辛料が含まれる料理
- 脂身の多いお肉や揚げ物
- 塩分が高く味の濃過ぎる料理
- バターやアイスクリームなど高脂質の食べ物
- アルコールやコーヒーなどの嗜好品
消化が良いおかゆやうどんなどを、塩分控えめのやさしい味で食べるようにしましょう。
3.消化不良につながる食べ方
食事内容にかかわらず、食べ方が悪いと消化不良となり、胃がムカムカと気持ち悪くなることがあります。
以下のような食べ方は、消化不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
- よく噛んで食べない
- 食べるのが早過ぎる
つい会話に夢中になり、噛む回数が減ることもあるでしょう。
今まで噛むことを意識していなかった方も、これからはよく噛んでゆっくり味わいながら食べることを意識してみてください。
4.アルコールの過剰摂取
適度なアルコール摂取は胃の動きを活発にして消化運動を促しますが、アルコールを過剰に摂取すると、胃酸が多く分泌されて胃の不快感や気持ち悪さにつながります。
※参考:厚生労働省 e-ヘルスネット|アルコールの消化管への影響
厚生労働省は、「節度ある適度な飲酒」を純アルコール換算で1日20g程度としています。
【お酒ごとの摂取目安量】
お酒の種類(アルコール度数) | 1日の摂取量の目安 |
ビール(5%) | 500ml(ロング缶or中瓶1本) |
焼酎(25%) | 100ml(グラス1/2杯) |
ワイン(12%) | 200ml(グラス2杯弱) |
ウイスキー(43%) | 60ml(ダブル1杯) |
※参考:厚生労働省健康局|アルコール関連問題等に対する取組の現状と課題
アルコールをストレス発散法の一つとしている方も過剰摂取はやめて、上記を目安にアルコールはたしなむ程度にとどめましょう。
5.喫煙
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、ニコチンにより血流量が減ると胃粘膜は酸素欠乏を起こしやすくなります。
酸素欠乏した胃粘膜は抵抗力低下や機能低下をまねき、その結果胃がムカムカする、気持ち悪いなどの不快感を起こす可能性があります。
タバコは血管や心臓などの循環器系の病気を発症するリスクも高めるため、禁煙するのが望ましいです。
6.薬の副作用
薬に含まれている成分により胃の調子が悪くなり、吐き気をもよおすこともあります。
また血糖値を下げる薬で吐き気や胃の不快感などの消化器症状が現れることもあります。
たとえば以下のような薬は、副作用として吐き気や胃の不快感が生じる可能性があります。
- 解熱剤
- 鎮痛剤
- 血糖降下剤
薬による胃荒れで吐き気や胃の不快感があるときは、水分をこまめにとり安静に過ごしましょう。
胃の気持ち悪さが続く場合は医療機関へ
以下のような場合は一般内科や消化器内科を受診しましょう。
- 連日にわたり胃の気持ち悪さが続く
- 症状が辛く食事が食べられない
- 胃の気持ち悪さ以外にも症状がある(腹痛や動悸など)
上記のような症状が見られる場合は、消化器官の病気の可能性があります。
辛い症状は我慢せず、早めに病院を受診するのをおすすめします。
胃の気持ち悪さに関するよくある質問
胃の気持ち悪さに関するよくある質問に回答していきます。
Q.胃が気持ち悪くなる女性特有の原因はありますか?
更年期障害やPMS(月経前症候群)は、女性ホルモンのバランスが崩れて自律神経が乱れることで、胃が気持ち悪くなることがあります。
Q.お腹は空くのに食べると気持ち悪くなるのは病気ですか?
毎回のように気持ち悪くなるようであれば、胃食道逆流症や胃腸炎などの病気が疑われます。
病気以外の可能性としては、自律神経が乱れて胃腸の不調をまねいていることも考えられます。いずれにせよ、辛い症状が続くのであれば一度病院を受診しましょう。
Q.吐き気をもよおすほど胃が気持ち悪いとき、即効性のある対処法はありますか?
深呼吸して、気持ちを落ち着かせましょう。窓を開けて新鮮な空気を吸うのもおすすめです。
まずは休息をとり、身体や気持ちの緊張をほぐすことで気が紛れます。
Q.胃がムカムカして寝れないときの対処法はありますか?
焦らずにリラックスすることを優先させましょう。寝れないことを意識しすぎると、それがストレスになり、ますます眠れなくなる可能性があります。
アロマを炊く、ヒーリング効果のある音楽を聴くなど、胃のムカムカや寝れないことへの焦りから意識を遠ざける工夫を取り入れてみてください。
まとめ
胃の気持ち悪さはストレスからきている可能性があります。
ストレスが限界に達して病気になる前に、一度自分の心や身体の声に耳を傾けてみましょう。
ストレスからくるものであれば、ストレスを解消することで改善が期待できます。
不安な場合や生活に支障をきたすほどの場合は、一度病院を受診してみるのをおすすめします。
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