AGA治療を身近にするために|イースト駅前クリニックが取り組んでいること
「AGA」という言葉は広く認知されるようになりましたが、「AGA治療」となるとまだまだ一般的ではないように思います。
保険診療では治療できない点や副作用に対する不安から、薄毛=クリニックにかかるという選択には至らない方が多いようです。
AGA治療をもっと気軽に選択できる世の中にするために取り組んでいることについて、今回はAGA治療・ED治療をおこなうクリニックの1つ、「イースト駅前クリニック」にお話を伺います。
患者様の「通いやすさ」をどのように実現するか
本日はよろしくお願いします。早速ですが、まずはイースト駅前クリニックのことについて教えてください。
特徴としては大きく3つあります。
「全国26クリニック、駅から徒歩3分圏内に位置している」「予約不要で思い立ったらすぐ立ち寄れる」「滞在時間が10分程度で隙間時間に処方が受けられる」これらが大きな特徴です。
当グループは患者様の通いやすさを第一に考えております。また、AGA治療等は6ヵ月〜1年と長期的な治療になりますので、患者様が治療を続けやすい環境が非常に大切です。
安心して治療ができるよう、国内正規品をできる限りの低価格で患者様の通い続けやすさを追求していきたいと思っています。
AGA治療においては、治療を継続することに不安を感じている方が多いと聞きます。その点をフォローできる仕組みを作っているのですね。
「処方までの早さ」は、どのようにして実現しているのでしょうか?
当院の扱うAGA外来、ED外来においては、できる限り短時間で済ましたいという方が非常に多いです。その患者様のご希望を叶えるために、ご来院前にホームページ上で事前に問診票をご記入頂くことで、院内での滞在時間を短縮しております。
問診票にて患者様のご状態は把握できますので、あとは診察の中で話を詳しく聞きたいと思っている方、治療について知識がありできるだけ早く済ませたい方など、様々な患者様のご希望に合わせて説明を行います。
最後は院内でそのまま処方を行いますので、患者様のお悩みの深度にもよりますが、短時間での処方が可能となっております。実際に取ったアンケートでも「予約不要」であることと、「短時間で処方を受け取れる」ことが非常に支持されております。
処方までのスピード感、予約不要、駅近などの「手軽さ」に着目された理由は何でしょうか?
当院が開院した2008年頃は、まだAGA治療は高価格帯のクリニックが一般的で、受付から処方まで1時間以上を要するクリニックが非常に多い状況にありました。
金銭的にも時間的にも負担が大きく、気軽に治療を行いたいがなかなか踏み込めない状況ではありました。
実際は、AGAもEDも20代から80代まで幅広い年代の方が悩まれており、対策したいと悩まれています。
そんな幅広い年代の方が気軽に治療を行えるようなクリニックを作っていきたいと思ったのがきっかけです。今では毎月3万人以上の患者様が当グループで治療を行われており、多くの男性の活力にお力添えできているのが非常に嬉しく思います。
最近では若くからAGA治療をしている方もいらっしゃるようですが、当時は治療に対するハードルがかなり高かったのですね。
患者様の悩みに向き合ううえで、大切にしていることはなんでしょうか。
患者さんがAGA治療を受けることで、髪の毛だけでなく精神的な部分も含め、トータルで健康的な状態を維持できそうかどうかの見極めです。
AGAに伴うストレス、劣等感などがうつ状態のような精神科的問題につながっている場合は、単に髪の毛の変化だけを見ていてもトータルでの健康には寄与できません。
当院が貢献できるのは髪の毛だけですので、患者さんトータルで考えた場合に他科医師の支援も仰ぐべきかどうかの判断は常に重要であり、正確な見極めは決して容易ではありません。
AGA治療について正しい理解を深めてもらう
初めてクリニックに来院される患者様が不安に感じていること・気にされていることは何でしょうか?
最も多いのは副作用、特に男性機能(勃起不全、性欲低下、精子数や精液量の減少)と肝機能障害に対する不安です。
上記の点をどのようにケアされているのでしょうか。
この点については、DHTの抑制そのものが男性機能の低下に直結するわけではないこと、AGAであること自体や治療効果に関しての不安が男性機能に影響してくる可能性も十分あることなどを、平易な表現で説明するようにしています。
なるほど。AGAのメカニズムや治療について、正しく理解してもらうのは効果的に治療を進めていく上でも大事ですよね。
AGA治療の知識について、患者様がよく勘違いされていることはありますか?
5α還元酵素阻害薬の服用により高率で男性機能が低下する、初期脱毛でかなりの抜け毛が進行する、という誤解は多いですね。
また、フィナステリドとデュタステリドを比較した場合、後者に副作用が多いという認識を持っている方も少なくありません。
患者様の「治療のきっかけ」を引き出す
さまざまな薬剤のお取り扱いがあるなかで、治療プランの決まっていない患者様からのご相談を受けた際に、必要な治療をどのように見極めていますか?
そもそもAGA治療を思い立ったきっかけが何であるかに寄り添えるように心がけています。
数千人単位の初診患者さんを診察してきた経験から申し上げれば、単に最近抜け毛や軟毛が増えてきた、というだけで受診される患者さんは例外的であり、ほとんどの方が「見た目の変化」すなわち髪が薄くなり地肌が目立つようになった状態で受診されます。
しかし、受診を決意させる直接的な動機となると、それは実は地肌が目立つことではなく、抜け毛の増加、つまりこのペースでいくと見た目がさらに深刻な状況になってしまうという不安や恐怖であることが多いと思います。
なぜなら、地肌が目立つという状態そのものは、個人差はあれ月~年単位の時間、我慢ができていたはずであるからです。
したがって、多くの患者さんにとって喫緊の課題は受診の動機となった抜け毛(AGA進行)の予防でありながら、見た目に対する不満も同時に存在していることになります。
希望の治療方針を尋ねると、「できれば増やしたいが、ひとまず現状維持できれば」という要旨である方が非常に多いことからも理解できます。
AGA治療は5α還元酵素阻害薬によるDHTの抑制と、ミノキシジルによる発毛効果という、作用機序の異なる2つの柱で成り立っています。
確かにDHT抑制だけでも見た目の変化は期待できますが、著明ないし中等度の改善が得られる症例は全体の2割にも満たないのが現実です。
仮にこの2割の患者さん全員が治療効果に納得されたとしても、残る8割の患者さんでは「できれば増やしたい」の願いはごく部分的にしか叶わず、この程度かと思うような効果の治療を延々と継続することになります。
以上のような説明に対する患者さんの反応(表情や質問も含め)から、最初から積極的な発毛を意図した治療を行った方がうまくいくのか、逆にひとまず現状維持程度の治療で開始して段階的に治療した方が納得して継続できそうなのかを見極め、患者さんの希望とこちらの見解が一致すれば即決です。
不一致の場合の典型は、患者さんは現状維持程度で妥協しようとしているが、こちらの見解は明らかな発毛がみられないと継続が難しいだろうという食い違いです。この場合は、原則的に段階的な治療を選択し、約半年経過した時点での治療効果に基づいて再度方針を相談することが多いです。
AGA治療のモチベーションを保つために
実際に効果を実感してもらううえで、重視していることを教えてください。
「効果」というものを正しく認識していただけるよう、初診時に十分な説明をしています。我々が認識する「効果」と患者さんのそれが乖離していると、まず効果を実感いただくことはできません。
仮に劇的な変化はなくとも、長期にわたり一定の状態をキープできているとすれば、それは十分な効果といえるのですが、「効果=見た目の変化」と考える患者さんには、この理屈は通用しません。
アフターケアなどはどのようにしていますか?
治療継続に際してのモチベーション維持に関するアドバイスが多いです。個人差はありますが、概ね1年程度で髪の毛の状態は平衡状態となり、増えも減りもしないような時期が訪れます。
治療を継続することは金銭的にも負担がかかるため、途中でやめてしまう方も一定数いますよね。
私は、そうなった時こそがAGA治療の真のスタートである、と常日頃より患者さんに説明しています。そして、その疑問や葛藤を自己解決しようとすると、安易な中断から抜け毛の進行という結末に陥ってしまうことが多いのも事実です。
疑問や不安はすぐに相談し、髪を減らさないことを大前提に、最もストレスの少ない方法で継続できるよう、患者さんと共に考えることを怠らないように努めています。
院内の空間作りやホスピタリティーの面で意識されていることを教えてください。
まず、どの患者様も最初は不安を持ちながらご来院されます。そういった不安を、お帰りになられるときは今後のご自身がどう変われるかとワクワクに変えられるように意識して環境作りや接遇を行っております。
清潔感や院内の明るさはもちろん、今はコロナ渦ということもあり換気や消毒にも細心の注意を払っており、10分から15分の短い時間かもしれないですが安心してご来院頂けるようにしております。
医師やスタッフも患者様の不安に寄り添い、声の大きさや言葉使い等、しっかりと説明が伝わるように丁寧にお話させて頂くことを心がけております。
オンライン診療ならではの「難しさ」はありますか?
患者様によってはスマホやパソコンが不慣れな方もいらっしゃいます。
どのような患者様でも当院の治療をお気軽に受けて頂けるよう、常に工夫を行っているところでございますが、スムーズにいかないこともあるためその点は難しいと感じています。
オンライン診療が一般的になるにつれ、AGA治療のハードルも下がっているように感じますね。
オンライン診療だからこそ提供できるメリットは何だと思いますか?
一つ目はクリニックに行く必要が無く自宅でできること。
他の患者様と会うのが恥ずかしいと思われる方もいらっしゃいますので、大きなメリットだと思います。
二つ目は遠地の方でも希望のクリニックの診察が受けられること。
これまでは少し遠くて通い続けるのは難しいなと思われた方でも、治療を行ってみたいと思うクリニックで治療を受けられるようになったのは大きなメリットだと思います。
医療は信用が大切ですので、「この医療機関で治療したい」という希望をお持ちの方は多いと思います。
そうですね。
AGA治療によって患者様はどのような変化が期待できますか?AGAの悩みが解決された患者様からの言葉などで印象に残っているエピソードがありましたら教えてください。
まず、治療された方からお話を頂くのが、周りから「髪の毛が凄く生えたね」と言われるという話が非常に多いです。
AGA治療は見た目が変わりますので、気持ちが前向きになった、外に出る回数が多くなった、パートナーが喜んでくれたなど、はっきりとした日常の変化を感じ取れる方が多いように思います。
基本的に診察においてプライベートなお話を私どもから聞くことはないので、エピソードとして多くはありませんが、人との関わり方や関わりやすさ、髪の毛が生えて一つの悩みがなくなったことで気持ちの変化から行動が変わる方が多いのが印象的です。
「薄毛が気になっているが、どのような対策から始めればいいのかわからない」という方に向けて、アドバイスや治療を踏み出すうえでのポイントなどはありますか?
悩んだらまずシャンプーや育毛剤からという方が非常に多いと思います。
できれば医療機関に頼りたくないという方も非常に多いと思いますし、ハードルとして高いのではないかなと思います。
まずシャンプーや育毛剤などで対策する前に大切なのはご自身の状態を知ることです。
熱の症状なのにのど飴食べても大元の症状が改善しないのと同じように、AGAの症状なのにAGAに効果のある対策をしないと薄毛は進行するばかりだということです。
そのために医師の診察がありますので、どのような対策をすべきかを気軽にご相談頂きたく思います。悩んでいても薄毛は進行してしまうばかりですので。
少しハードルが高いなと思われる方は、AGAの原因となる男性ホルモンの値を測れる検査キットも出てきており、自宅でお気軽に試すことができます。
ご自身のAGAのリスクを数値で把握することができますので、治療を行うべきかどうかの一つの指標となるかと思います。
最後に、これから実現したいことや目指したいクリニックの姿を教えてください。
より多くの方に当院の治療をお届けできるように、より身近でより安心して通いやすい環境作りを行っていきたいと思います。
患者様も非常に増えてきておりますので、それがゆえに通いづらいクリニックとならないように、治療を希望される全ての方が安心して通い続けたくなるようなクリニックを目指していきたいと思います。
また、AGA治療もED治療も同様に、間違った対策を行ってしまっている方が非常に多くいらっしゃいますので、正しい知識を持って患者様が正しい選択を行っていけるように、幅広く情報の発信を行っていきたいと思っております。
ありがとうございました。
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