「筋トレすると薄毛になる」に医学的根拠はなし
むしろ薄毛対策になる3つの理由

「筋トレすると薄毛になる」に医学的根拠はないでしょう

冒頭でもお伝えした通り、筋トレのせいで抜け毛が増えたり薄毛が悪化することはないでしょう。

「筋トレするとハゲる」説は、いわば都市伝説のようなお話です。もし薄毛が不安で筋トレできずにいるのなら、この記事を読み終えてから安心してトレーニングに励んでください。

「筋トレすると薄毛になる」と言われる理由｜噂の発端はテストステロン

筋トレで薄毛になるという噂は、筋トレと薄毛の両方に関わる男性ホルモン（テストステロン）の影響が大きく関わっています。

テストステロンは男性の健康維持という重要な役割を担うホルモンです。肉体面では骨格や筋肉、男性器の発達を促進させ、精神面では記憶力やモチベーションの向上に欠かせません。

男性の身体にさまざまなメリットをもたらすテストステロンですが、体内のとある酵素（5αリダクターゼ）と結合すると、薄毛と深い結びつきのあるジヒドロテストステロン（DHT）という別の男性ホルモンに変換されます。

DHTはAGA（男性型脱毛症）などの原因物質であることから「薄毛ホルモン」と呼ばれることのある注意すべき存在です。

DHTも男性ホルモンの一種であることから、筋トレで男性ホルモン＝DHTが増えるという誤解を生み、その結果「筋トレするとハゲる」説が誕生したものと考えられます。

AGA発症にテストステロンが関与するのは事実ですが、テストステロンが薄毛の直接的な原因となるわけではありません。薄毛の引き金となるのはあくまでDHTですので、誤った理解を深めないようご注意ください。

AGAのリスクがわかる｜毛髪ホルモン量測定キットとは

AGAの発症は遺伝的要因が大きく、家族に薄毛の人がいると子や孫にも薄毛が高確率で遺伝することがわかっています。

両親や祖父母が薄毛で、かつご自身にも薄毛の前兆が見られる方にはAGAリスクを把握できる「毛髪ホルモン量測定キット」の使用がおすすめです。

この検査キットを活用すると、ご自身の毛髪を5〜10本採取することで毛髪内のDHT量が測定できます。

※臨床試験の結果に基づき評価しています

※臨床試験の結果に基づき評価しています

測定したDHT量からAGA発症のリスクがわかるので、セルフケアやAGA治療などの薄毛対策に役立てられます。

毛髪ホルモン量測定キットのメリットは、感染症のリスクやストレスがなく、誰にも知られずAGAのリスク及びDHT量を把握できる点です。クリニックの受診はためらっている…という方は手軽にAGAリスク及びDHT量の把握が可能です。

※本検査キットは医師の診断に代わるものではありませんので、AGAが疑われる場合には医療機関にご相談ください。

毛髪ホルモン量測定キットについて詳しく見る

適度な筋トレがむしろ薄毛対策になる3つの理由

筋トレが原因で薄毛になることはなく、むしろ適度な筋トレは薄毛対策に大変有効と考えられます。

その理由は次の3つです。

1. 血流が促進されるから
2. ストレスが発散されるから
3. 生活習慣に気をつけるようになるから

この3つがなぜ薄毛対策に有効なのか、ここからはそれぞれの理由を詳しく解説していきます。

理由①血流が促進されるから

毛髪は血液が運搬する酸素や栄養を源に成長しますが、血の巡りが滞るとその分頭皮に栄養が届きにくくなります。

筋肉は血流を後押しするポンプのような役割をするため、適度な運動で筋肉を刺激することは全身の血流改善につながります。

血行不良のもっとも大きな原因は運動不足なので、筋トレで血流を促し頭皮に十分な栄養を届けたいところです。

理由②ストレスが発散されるから

ストレスは薄毛を招く要因の一つなので、薄毛を予防するにはストレスをためないことが大前提となります。

ストレス解消には運動が大変効果的です。なぜなら、運動で脳が活性化すると精神を安定させる、セロトニンという神経伝達物質が多く分泌されるからです。

セロトニンには心のバランスを保つはたらきがあり、分泌量が多ければ多いほどいいと言われています。ストレスは育毛の天敵ですから、適度な筋トレでセロトニンを増やしストレス解消を目指していきましょう。

理由③生活習慣に気をつけるようになるから

筋トレが習慣化すると、より健康的な生活を心がけようと食事や睡眠にも気を使うようになります。

高タンパク・低脂質な食事、そして規則正しい生活は薄毛対策にも大変有効です。ここに筋トレが加われば、健康的かつ理想的な生活習慣が完成すると言えるでしょう。

以上の通り、筋トレは薄毛を誘発するどころか育毛面にさまざまなメリットをもたらします。

繰り返しになりますが、筋トレをしたからといって薄毛になることはないでしょう。医学的根拠のない迷信に惑わされないようお気をつけください。

筋トレ後はタンパク質の摂取が重要

筋トレで筋肉に負荷がかかると、筋肉を構成する細胞（筋繊維）にダメージや疲労が残ります。

筋肉の疲労はトレーニングを休めば回復しますが、より効率的に筋肉を修復させるには筋肉のもととなるタンパク質をしっかりと摂取することが大切です。

筋トレ後にタンパク質を摂取するならプロテインがおすすめです。プロテインには筋肉の合成に必要な栄養素が豊富に含まれており、ダメージを受けた筋肉の回復を早める効果があります。

年齢や体重、運動量に合わせて量を調整できるので、食事とのバランスを考えながら上手に活用していきましょう。食事からタンパク質を取り入れる場合は、動物性と植物性両方のタンパク質を組み合わせて摂取してください。

薄毛が気になってきたら実施すべき4つの対処法

「抜け毛が増えている気がする」「薄毛が目立ってきた」このように感じる方は、以下4つの薄毛対策を試してみてください。

1. 生活習慣を見直す
2. ストレスを減らす
3. 育毛ケア用品を使う
4. 専門医に相談し、治療を検討する

ここからはそれぞれの対策をより詳しくチェックしていきましょう。

対処法①生活習慣を見直す

栄養バランスの悪い食事や睡眠不足は薄毛を悪化させる大きな要因です。

日々の生活習慣が頭皮環境に悪影響を及ぼしていないか、今一度ご自身の食事と睡眠の質を見直してみましょう。

生活習慣を見直す際は以下のポイントを参考にしてください。

薄毛が気になる方は、肉・魚・卵・大豆製品などタンパク質中心の食事を意識しましょう。不足しがちな栄養はサプリメントから取り入れるのもおすすめです。

外食が多い方は脂っぽいメニューは極力控え、食べ過ぎにも十分ご注意ください。また深酒や寝酒などお酒の飲み過ぎにも気をつけましょう。

睡眠については、毎日同じ時間に入眠する習慣をつけ、朝すっきり目覚められる睡眠時間を確保してください。就寝前に入浴したりストレッチをするなどして、安眠のための準備を整えるといいでしょう。

対処法②ストレスを減らす

ストレスを減らすには、まず悩みや不安の根本原因と向き合うことが大切です。

その上でどうすれば気持ちが楽になるかを考え、その方向に向かって行動します。

仕事がストレスの原因なら、休暇を取ったり上司や同僚に相談するなどして疲れた心を解放してあげてください。人間関係が悩みなら、関係修復のために何ができるかを考えたり、難しい場合は関係を断ち切るのも一つの方法です。

ストレスは薄毛のみならず心身の健康にも悪影響を与えます。ストレスをゼロにするのは難しいですが、心の安定のためにも自分なりのストレス解消法を探していきましょう。

対処法③育毛ケア用品を使う

ヘアケア用品で薄毛対策をするなら、シャンプーと育毛剤にもこだわりましょう。

毎日使うシャンプーは低刺激で洗い上がりの優しいものを選ぶと良いでしょう。フケやかゆみが出やすい方はとくに、頭皮環境を悪化させないよう肌質に合ったものを選ぶことが大切です。

育毛剤はそれ自体に発毛効果はありません。しかし頭皮環境を整えるという意味では育毛に嬉しいメリットをもたらすものです。

こちらも肌質や悩みに合わせて毎日のセルフケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

対処法④専門医に相談し、治療を検討する

より効果の高い薄毛対策を希望する方には、専門医に相談し、治療の検討をおすすめします。

AGAの治療は内服薬と外用薬を基本とした治療法です。薄毛の予防はもちろんのこと、薄毛部位を発毛させることも期待できます。

「毛量を増やしたい」「セルフケアだけでは薄毛が改善しない」という方は、発毛効果が期待できるAGA治療を検討されたらいかがでしょうか。

※薄毛の約80%はAGAが原因とされていますが、断定できるものではありません。専門医に相談し適切な診断を受け、治療方法を検討してください

まとめ

筋トレと薄毛の関係は長年話題となってきた説ですが、筋トレが薄毛の直接的な原因となることはありません。

むしろ適度な運動は薄毛対策に有効と考えられているため、薄毛が気になる方は筋トレを習慣化すべきです。

筋トレ後は筋肉にダメージが残るので、良質なタンパク質を摂取して筋肉の疲労回復に努めましょう。

薄毛や抜け毛は遺伝的要因が大きく、乱れた生活習慣が症状を悪化させることがあります。

抜け毛や薄毛が気になる方は「毛髪ホルモン量測定キット」でご自身の薄毛リスクをチェックしてみることをおすすめします。