ミノキシジルの効果と副作用|外用薬・内服薬の違いや作用機序について解説

ミノキシジルの効果と副作用
外用薬・内服薬の違いや作用機序

※本ページはプロモーションが含まれております

#AGA #はげ #薄毛 #育毛

AGA治療薬の一つとして広く認知されているミノキシジル。

市販の発毛剤に配合されることも多く、優れた発毛効果は薄毛に悩む方の救世主ともいえる存在です。一方で、実際の効果や副作用のリスクなどを心配される方は多いでしょう。

「ミノキシジルは使用してからどれくらいで効果が出るの?」

「副作用が出たらミノキシジルの使用は中断すべき?」

このような不安や疑問を解消するために、この記事ではミノキシジルの効果や副作用などの基本情報を解説していきます。

もっと見る

ミノキシジルとは

ミノキシジルの化学式

ミノキシジルは、米国の製薬会社アップジョン社(現在のファイザー社)によって開発された成分です。

もとは高血圧症治療のために開発されたもので、「ロテニン」という降圧薬の有効成分として用いられていました。

ロテニンを服用した人に多毛症状(体毛の量が異常に増える症状)が認められたことから、のちに薄毛治療薬としての転用を開始。

現在は世界90ヶ国以上で認可を受ける、もっともポピュラーな薄毛治療薬の一つとして知られるようになりました。

薄毛治療薬としての医薬品名は、成分名をそのままとって「ミノキシジル」と呼ばれます。ミノキシジルには外用薬と内服薬がありますが、国内で承認されているのは外用薬のみです。

ミノキシジルは内服薬と外用薬の2つにわかれる

ミノキシジルには薄毛部位に直接塗布する外用薬と、1日1回服用する内服薬(ミノキシジルタブレット)があります。

日本で認可されているのは外用薬のみで、内服薬は認可を受けていません。しかし近年は、内服薬を取り扱うクリニックも増えています。

※医師が治療目的で輸入することは認可されています

内服薬は発毛効果を実感する方が多い一方で、外用薬とは異なる副作用も報告されています。

予期せぬ健康被害を防ぐためにも、内服薬の処方を受ける際は医師の説明をしっかりと聞き、用法用量を守って正しく服用してください。

ミノキシジル外用薬(塗り薬)の効果と副作用

ミノキシジル外用薬(塗り薬)の効果と副作用について解説します。

ミノキシジル外用薬の効果

  • 毛髪の成長期の延長
  • 抜け毛の予防

ミノキシジル外用薬には、毛母細胞を刺激して毛髪のヘアサイクルを正常化させる働きがあると言われています。

毛髪の成長期が延長されると、1本1本の毛が長く太く成長し、毛髪量の増加が期待できます

また頭皮環境を整え、薄毛の進行を予防するのもミノキシジル外用薬に期待できる効果の一つです。

日本皮膚科学会は、薄毛治療におけるミノキシジル外用薬の使用を推奨度A(行うよう強く勧める)と定めています。

参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

ミノキシジル外用薬の副作用

  • かゆみ、かぶれ
  • 頭痛、めまい

ミノキシジル外用薬の成分でアレルギー反応が起きると、かゆみやかぶれなどの副作用が生じる可能性があります。

かゆみやかぶれは、肌が弱い方に起こりやすいと言われています。

厚生労働省の調査では、ミノキシジル外用薬(大正製薬「リアップX5他」)による副作用の発現率は8.82%とされています。

頭痛やめまいなどの副作用が報告されていますが、症状の程度は軽症であり、重篤な副作用も報告されていません。

参考:厚生労働省「ミノキシジルのリスク区分について」

もし外用薬で頭痛やめまいを感じたら、一旦使用を中止して医師にご相談ください。

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)の効果と副作用

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)の効果と副作用について解説します。

なお、ミノキシジル内服薬は国内で認可を受けた治療薬ではありません。

ミノキシジル内服薬の効果

  • 毛母細胞の活性化
  • 血管拡張作用による血行改善

ミノキシジル内服薬には、毛乳頭細胞を刺激し、毛髪を作り出す毛母細胞を活性化させる効果があると言われています。

細胞分裂が活発になるとヘアサイクルが正常化され、発毛促進が期待できます

また、血管拡張作用により血行が改善されるのも、ミノキシジル内服薬に期待できる効果です。

血行が改善されると酸素や栄養が頭皮に届きやすくなり、毛髪の成長がサポートされます。

なお、日本皮膚科学会は薄毛治療におけるミノキシジル内服薬の使用を推奨度D(行うべきではない)と定めています。

その理由は、薄毛治療におけるミノキシジル内服薬の有効性が確認されていないためです。

参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

近年はミノキシジル内服薬を処方するクリニックが増えていますが、日本皮膚科学会はミノキシジル内服薬での薄毛治療はすべきでないと明言しています。

ミノキシジル内服薬の副作用

  • 立ちくらみ、めまい
  • 動悸、息切れ
  • 体毛が濃くなる

ミノキシジルはもともと高血圧症の治療薬であったため、服用後に血圧が低下して立ちくらみになる方や、めまいや動悸を感じる方もいます。

また、毛髪以外の体毛が濃くなるのも、ミノキシジル内服薬で起こりうる副作用の一つです。

服用を中止すれば多毛症状は落ち着きますが、気になる方は医師と相談の上で今後の治療方針を検討しましょう。

※国内承認薬を処方可能なオンラインクリニックは以下のページを参考にしてください。

ミノキシジルの効果が出るまでの期間

ミノキシジルの内服薬および外用薬は、使用開始から4ヶ月ほどで毛髪に何らかの変化が見られると言われています。

ただし、効果を実感するまでの期間には個人差があります。

4ヶ月より早く発毛を実感する場合もあれば、発毛を実感するまでに半年〜1年以上かかる場合もあるでしょう。

初期脱毛は薄毛が改善してきた兆候

ミノキシジル内服薬の服用をはじめると、一時的に抜け毛が増える初期脱毛が起こることがあります。

初期脱毛はミノキシジル内服薬の服用開始から1週間〜1ヶ月半の間に見られる症状で、乱れたヘアサイクルが正常化しはじめている証拠です。

毛髪の成長が促されることで、退行期の毛髪の脱毛が進みます。

ミノキシジル内服薬の効果で一時的にヘアサイクルがリセットされるという意味では、初期脱毛は起きて然るべき現象と言えます。

あまり心配せず「いつか終わる」という前向きな気持ちで治療を継続しましょう。

ミノキシジルと他のAGA治療薬との違い

ミノキシジル以外のAGA治療薬は、「プロペシア」や「ザガーロ」などが有名です。

いずれも、抜け毛の進行を抑える治療薬のため、どちらか一方を処方されます。

治療薬主成分期待できる効果副作用
ミノキシジル外用薬ミノキシジル毛量を増やし毛髪を太く長く成長させるかゆみ、かぶれ、頭痛、めまいなど
ミノキシジル内服薬
(ミノキシジルタブレット)
ミノキシジル毛量を増やし毛髪を太く長く成長させる立ちくらみ、めまい、動悸、息切れ、多毛症状など
プロペシア(内服薬)フィナステリド抜け毛や薄毛の進行を予防する勃起機能不全や射精障害、肝機能障害など
ザガーロ(内服薬)デュタステリド抜け毛や薄毛の進行を予防する性欲減退や肝機能障害、倦怠感など

発毛を主な目的として処方されるミノキシジルは「攻め系の薬」と言われるのに対して、維持・予防を主な目的として処方されるプロペシアやザガーロは「守り系の薬」と言われます。

プロペシア・ザガーロの違いは主成分にあります。

フィナステリドは主にⅡ型の5αリダクターゼ、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の5αリダクターゼどちらも抑制するといわれています。

Ⅰ型は側頭部や後頭部、Ⅱ型は前頭部や頭頂部に多く存在するため、デュタステリド成分の方が広範囲に効果があります。

どの薬を服用すべきかは、医師と相談して決めるのが良いでしょう。

ミノキシジルと他のAGA治療薬の併用効果

「攻め系」と言われるミノキシジルは、プロペシアやザガーロなどの「守り系」のAGA治療薬と併用できます。

ミノキシジルの単体処方でも十分な効果を期待できますが、併用すれば薬の相互作用により、より高い効果を期待できるでしょう

クリニックでは、AGAの進行レベルに合わせて守り系の薬+ミノキシジルを処方することが多いです。

ミノキシジルの料金相場|10,000円前後が相場

ミノキシジルの料金は、内服薬と外用薬のどちらも月10,000円前後が相場です。他の薬と併用する場合は、総額で月15,000〜30,000円ほどかかります。

なお、AGA治療はすべて自由診療扱いとなるため、保険は適用されず治療費は全額自己負担です。

ミノキシジルの個人輸入は危険です

個人輸入したミノキシジルの服用は、予期せぬ健康被害を招く恐れがあるため絶対にやめましょう。

というのも、医薬品の個人輸入には次のようなリスクが潜んでいるからです。

  • ニセモノの薬である可能性がある
  • 副作用が起きても救済制度の対象にならない
  • 成分や用法用量を正確に把握するのが難しい
  • 治療効果や副作用の判断が難しい

そもそも個人輸入した薬は、正規品と同じ成分が含まれているとは限りません。

配合量が少なければ正規品のような効果は期待できませんし、反対に配合量が多ければ重篤な副作用が生じる可能性もあるでしょう。

個人輸入の薬で重篤な副作用が生じても、公的な救済措置は受けられません。

また、外国語の説明を理解できず、適切に服用できない恐れもあります。

とくにミノキシジル内服薬は安全性が十分に検証されていないため、服用する際は必ず専門のクリニックを受診しましょう。

ミノキシジルの使用方法

ミノキシジル外用薬は1日1〜2回、薄毛部位に直接塗布します。規定の量を手のひらで伸ばし、頭皮をマッサージするように塗り込んでいきます。

頭皮全体へと塗り広げる必要はありませんが、薄毛部分にピンポイントで塗布することを意識し過ぎると塗りムラが生じる恐れも。

薄毛部分を中心に、少し広めに塗り広げていきましょう。

使用の際は処方を受けたクリニックもしくは購入した際の添付書を確認の上、正しく使用してください。

ミノキシジルにまつわるよくある疑問

ミノキシジルにまつわるよくある疑問に回答していきます。

Q. ミノキシジルは女性でも使えますか?

女性でも使えます。

女性の薄毛治療でもミノキシジルが処方されることは多く、男性と同じように発毛と抜け毛予防の両方の効果が期待できます。

Q. ミノキシジルをやめるとどうなりますか?

AGAを発症している場合は、再び薄毛が進行する恐れがあります。

ミノキシジルには発毛効果を期待できるものの、AGAを根本改善する効果は期待できません。毛髪の状態を維持するためには、発毛後も投薬を続ける必要があります。

Q. ミノキシジルは未成年でも使えますか?

未成年(20歳未満)に対しては安全性が保証されていないため、ミノキシジルは使用できません。

Q. ミノキシジルが効かない人はいますか?

体質や薄毛の進行状態によっては、ミノキシジルの効果を実感しづらい場合もあります。

継続的に使用しても効果を実感できない場合は医師と相談し、他の治療方法も検討しましょう。

Q. ミノキシジルのジェネリックはありますか?

ミノキシジル外用薬には、市販でも購入できるジェネリック医薬品が存在します。

ただしミノキシジル内服薬には、国内外含めて承認されているジェネリック医薬品は存在しません。

まとめ

ミノキシジルの基本情報を以下にまとめます。

【ミノキシジル外用薬】

期待できる効果毛髪の成長期の延長、抜け毛の予防
使用・服用方法薄毛部分へと直接塗布
副作用かゆみ、かぶれ、頭痛、めまいなど

【ミノキシジル内服薬】

期待できる効果毛母細胞の活性化、血管拡張作用による血行改善
使用・服用方法1日1回服用
副作用立ちくらみ、めまい、動悸、息切れ、多毛症状など

なお、ミノキシジル内服薬は国内で認可を受けた薄毛治療薬ではありません。

処方を受ける際は医師の説明をしっかりと聞き、用法用量を守って正しく服用してください。

このページに掲載されている情報について

このページ内の情報は、あすか製薬メディカルが可能な限り調査および点検したものです。しかしながら、その確実性を常に保証するものではありません。また、医学的な判断については主治医の先生にご確認ください。

毛髪ホルモン量測定キットのお知らせ

DHT量が多い方はAGAに発症するリスクがあると考えられています。

毛髪ホルモン量測定キットは、毛髪内のDHT量を測ってAGAのリスクを把握できる検査キットです。

【レポート例と臨床試験結果】

※臨床試験の結果に基づき評価しています

毛髪ホルモン量測定キットは5〜10本の毛髪で検査できるので、自宅で気軽に検査を受けることが可能です。

髪の毛を送付後は約2〜3週間で、検査結果のレポートを指定のメールアドレスへ送付します。

また、検査結果レポートはAGAリスク及びDHT値だけでなく、医療機関の受診やセルフケアのソリューションもご提案しております。

ただし、毛髪モルモン量測定キットはあくまでAGAのリスクレベルを評価するもので、AGAかどうかを診断するものではありません。医師の診察・指導を優先してください。

自身の将来的なAGAリスクについて気になる方や、すでに抜け毛が気になっている方は、ぜひ一度「毛髪ホルモン量測定キット」をお試しください。

キットとメディアに関する問い合わせ窓口

ホルモン量測定キット問い合わせ窓口

◆【一般の方】

◆【クリニック・企業様(導入検討など)】

メディア掲載に関するお問合せ窓口