男性更年期障害とは|原因や症状、治療法を解説

男性更年期障害とは
原因や症状、治療法

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#テストステロン #男性ホルモン

「年齢を重ねるごとに疲れやすくなった」

「理由もないのにイライラしてしまう」

「何事にもやる気が起きないし行動をするのがおっくうだ」

これらは男性更年期障害によくある症状です。

男性ホルモンが低下すると身体にさまざまな変化が現れます。何となく不調が続くと感じる方は、一度男性ホルモンを測定してみるといいかもしれません。

本記事では男性更年期障害の原因と対策をわかりやすくまとめました。診断基準や乗り越え方についても解説するので、体調やメンタルの変化で不安を感じる方はぜひお読みください。


なお、あすか製薬メディカルでは男性力を可視化できる「ホルモン量測定キット」を販売しております。

髪・爪からテストステロンを数値化

髪の毛数本、もしくは爪数片を送付するだけで、下記のことがわかります。

  • 男性力の指標となるテストステロンの数値
  • 男性力のレベルを4段階で評価
  • あなたへのアドバイスや男性ホルモンを増やす方法など、男性力アップに役立つ情報

「最近、昔のようにやる気がでない」「男性力の衰えを感じる」という方はぜひ測定キットをお試しください。

※男性力とは、男性ホルモンの量の事を指しています。男性力レベルは、テストステロンの量に応じて評価いたします。
※本キットは、あくまで男性力レベルを評価するもので、特定の疾病の診断をするものではありません。疾病の診断については、医師の診察・指導を優先してください。

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男性更年期障害とは|男性ホルモンの低下による心身の不調

男性更年期障害は、男性性腺機能低下症候群またはLOH(ロー)症候群とも呼ばれます。

男性ホルモンの低下によって心身に不調が現れる状態のことで、40代以降の男性に多く認められるのが特徴です。

男性ホルモンは男性の心と身体の健康を支えるホルモンですが、その分泌量は20〜30代をピークに減少しはじめます。

男女別・加齢と性ホルモン分泌の変化

男性らしい肉体を作り、前向きな思考を保つためのホルモンが低下するわけですから、心身の状態も少しずつ変化します。

中年期に入り疲労感や倦怠感、イライラなどを感じやすくなった方は、原因の一つとして男性更年期障害の可能性が考えられるでしょう。

男性更年期障害の症状

男性更年期障害の症状は

  • 身体症状
  • 精神症状

の2つに分けられます。

身体症状精神症状
・倦怠感
・疲労感
・筋力低下、筋肉痛
・ほてり、のぼせ、発汗
・頭痛、めまい
・勃起不全(ED)
・肥満
・頻尿など
・不眠
・性欲減退
・精神不安
・集中力の低下
・気分の落ち込み
・物忘れ
・イライラなど

上記の症状はストレスやうつとよく似ているため、医療機関を受診しても別の病気と診断されてしまうことがあります。

厚生労働省が行った調査では、男性にも更年期障害があることを知らない人が多いというデータが報告されています。症状が現れやすいと言われる40代男性においては「男性更年期障害をよく知っている」と回答した人は全体のわずか12.1%でした。

数十年前に比べると理解は広まっているものの、実際に医療機関を受診する人はまだまだ少ないのが現状です。

参考:「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)|厚生労働省

男性更年期障害の診断基準

男性更年期障害の診断には医師の診察と、AMSスコアと呼ばれる指標を用います。

◆AMSスコア

症状症状
なし
弱い中程度重い非常に
重い
総合的に調子が思わしくない12345
関節や筋肉の痛み12345
ひどい発汗12345
睡眠の悩み
(寝つきが悪い、
ぐっすり眠れない等)
12345
よく眠くなる、
しばしば疲れを感じる
12345
いらいらする12345
神経質になった12345
不安感12345
からだの疲労や行動力の減退12345
筋力の低下12345
憂うつな気分12345
「絶頂期は過ぎた」と感じる12345
力尽きた、どん底にいる
と感じる
12345
ひげの伸びが遅くなった12345
性的能力の衰え12345
早朝勃起の回数の減少12345
性欲の低下12345

引用元:加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き|日本泌尿器科学会/日本Men’s Health医学会「LOH 症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会

AMSスコアは17の項目で構成され、点数が高いほど男性更年期障害の可能性が高い(50点以上は重度)と判断します。

点数重症度
50点以上重度
37点〜49点中等度
27点〜36点軽度
26点以下症状なし

医療機関を受診すべきか迷う場合は、AMSスコアで男性更年期障害のセルフチェックをしてみるのがいいでしょう。

男性更年期障害の原因

男性更年期障害は男性ホルモン(テストステロン)が低下することで引き起こされます。

男性ホルモンが低下する主な原因は次の通りです。

  • 加齢
  • ストレス

上記のうち、もっとも大きな要因だと言われているのが加齢です。

男性ホルモンの分泌のピークは20〜30代であり、それ以降はゆるやかに減少の一途をたどります。男性ホルモンには心身の健康を支える働きがあるため、分泌が低下するほど不調が現れやすくなると考えられているのです。

加齢以外では、ストレスも男性ホルモンの低下につながることが明らかにされています。

男性の場合、テストステロンは脳の下垂体から指令が出た後、精巣で作られます。

しかし、強いストレスを感じると「副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)という物質が分泌され、テストステロンが作られなくなります

男性更年期障害の症状にうつ症状やEDが挙げられますが、実は上記のような理由でテストステロンが減少したことにより発症しているケースもあるのです。

男性更年期障害が現れやすい年齢

男性ホルモンの分泌量には個人差があり、同じ年代でも人によって数値は大きく異なります。

厚生労働省が公開している「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月6日)によると、男性更年期障害における年齢の傾向は次のような結果が出ています。

年代中等度以上の割合
20代15.2%
(中等度:9.6%/重度:5.6%)
30代16.8%
(中等度:8.6%/重度:8.2%)
40代18.1%
(中等度:9.3%/重度:8.8%)
50代20.7%
(中等度:12.8%%/重度:7.9%)
60代19.4%
(中等度:14.2%/重度:5.2%)

一般的に男性更年期障害は40代以降の方に多いと言われていますが、早い方だと20代や30代から症状が現れはじめます。70〜80代で症状を訴える方もいるので、幅広い年齢で起こりうるものだと理解するのがいいでしょう。

男性更年期障害かも?病院は何科に行くべき?

男性更年期障害は内科や泌尿器科、メンズヘルス外来などで診察が受けられます。

更年期症状は人それぞれ症状が異なるので、疲労感やほてりのある方は内科を、性欲減退や勃起不全が気になる方は泌尿器科といった選び方がおすすめです。

近年は男性更年期障害の専門外来を行っている医療機関も増えています。男性更年期症状はストレスやうつと間違われやすいため、症状や治療に理解のある医療機関を探しましょう。

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あすか製薬メディカルでは、少量の髪の毛・爪から男性力を可視化できる「ホルモン量測定キット」を開発しました。

ホルモン量測定キットは男性ホルモンの代表格である「テストステロン」の量を測定できるキットです。

「テストステロン」は骨格、筋肉を強化するだけでなく

  • 生活習慣病の予防やアンチエイジング
  • 日々のバイタリティーやモチベーションを向上させる
  • 男性の生殖機能を向上させる

など、男性の心身の健康を保つのに非常に重要な役割を果たしています。

使い方は簡単3ステップ!

  1. 髪の毛もしくは爪を採取
  2. 採取した検体を袋に入れる
  3. ポストへ投函したら完了!あとは結果を待つだけ

3分ほどで簡単に完了します。

結果レポートでは下記のことがわかります。

  • 男性力の指標となるテストステロンの数値
  • 男性力のレベルを4段階で評価
  • あなたへのアドバイスや男性ホルモンを増やす方法など、男性力アップに役立つ情報

「なんだか、集中力がなくやる気が出てこない」

「筋トレなど運動をしても、昔みたいに成果があがらない」

「男らしさがない!」と女の子に言われた…という方は、ぜひ一度ホルモン量測定キットをお試しください。

※男性力とは、男性ホルモンの量の事を指しています。男性力レベルは、テストステロンの量に応じて評価いたします。
※本キットは、あくまで男性力レベルを評価するもので、特定の疾病の診断をするものではありません。疾病の診断については、医師の診察・指導を優先してください。

男性更年期障害の治療法

男性更年期障害は以下の治療法で症状の改善を目指すのが一般的です。

  1. テストステロン補充療法
  2. ED治療薬
  3. 抗うつ薬
  4. 漢方薬

それぞれの方法を詳しく解説します。

①テストステロン補充療法

注射または塗り薬で男性ホルモンを補充する治療法です。

注射塗り薬
治療内容筋肉注射でテストステロン
を注入する
皮膚のやわらかい部位に
塗布する
メリット即効性がある手軽に始められる
デメリット通院が必要作用が穏やか
頻度2〜4週に1回1日1〜2回
副作用肝機能障害・脂質代謝異常・
睡眠時無呼吸症候群・多血症・
精巣の萎縮・多毛・ニキビなど
発疹・赤み・かゆみ・
かぶれなど

テストステロン補充療法を検討する方には血液検査や尿検査、前立腺疾患に関する検査が行われます。

なお、前立腺疾患のある方に対してはテストステロン補充療法は行えません。

②ED治療薬

勃起不全の症状がある方にはED治療薬を処方される場合があります。

EDとは、性的な刺激があっても性行為に十分な硬さが得られない状態のことを指します。インポテンツと混同されやすいですが、こちらは勃起不能を指すものですので、EDとは似て非なるものです。

ED治療薬にはいくつか種類があり、効果の発現および持続時間が異なります。併用禁忌薬もあるため、持病や服用中のお薬がある方は医師に相談の上で適切なものを選びましょう。

1点、ED治療をすれば男性更年期障害が治るというわけではなく、EDの症状を改善するために用いられるという点は理解しておきましょう。

③抗うつ薬

うつや不眠といった精神症状がある方に対しては、抗うつ薬で経過を観察することがあります。

抗うつ薬には、脳内の神経伝達物質の働きを高める効果があります。効果を実感できるまでには2〜4週間ほどかかり、症状が改善すればゆっくりと減らしていくのが一般的です。

男性更年期障害におけるうつ症状については、テストステロン補充療法で改善するケースも多くあります

また、抗うつ薬の中には逆にテストステロンを下げてしまうものもあるため、医師と相談の上治療法を選択していく必要があるでしょう。

④漢方薬

前立腺疾患などでテストステロン補充療法が行えない方には、漢方薬で更年期症状の改善を目指す場合があります。

漢方薬には体質改善や自然治癒力を高める効果が期待できるため、基礎体力を上げることで諸症状の改善につながると考えます。

具体的には、下記のような漢方薬を使用します。

漢方名改善が期待できる効果
八味地黄丸・六味地黄丸・牛車腎気丸頻尿や排尿困難
補中益気湯・十全大補湯疲労倦怠や食欲不振
半夏厚朴湯不安神経症や神経性胃炎
桂枝加竜骨牡蛎湯神経質や不眠症

※メーカーによって配合成分や効果効能は異なります。詳しくは各メーカーのホームページをご確認ください。

漢方薬のデメリットとして、即効性がない点が挙げられます。

一方で、自然由来の生薬から生成されるため、副作用が少なく体への負担は抑えられるでしょう。

参考:日本内分泌学会雑誌「男性の性腺機能低下症ガイドライン 2022」

男性更年期障害の治療期間と費用

男性更年期障害の症状は実にさまざまで、治療期間も人によって異なります。

早ければ半年ほどで改善が見られる場合もありますが、症状が重度であれば治療も長期に及ぶ可能性があります。不安なく治療を進めるには、医師と相談しながら経過を観察していく必要があるでしょう。

費用については、厚生労働省が行った意識調査で以下の結果が報告されています。

更年期症状の緩和のためにとった手段の1ヶ月の費用

画像引用:「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)|厚生労働省

40〜60代男性で、更年期症状の改善のためにかけた1ヶ月の費用は「1,000円未満」がもっとも高い割合を占めました。ついで高かったのが「10,000〜30,000円未満」で、費用にも大きな幅があることがわかります。

※処方薬や市販薬以外の物品やサービス含む

なお、漢方・テストステロン補充療法による男性更年期障害の治療については、保険適用で治療ができます

プラセンタ治療など、保険適用外の治療もあるので覚えておきましょう。

参考:「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)|厚生労働省

男性更年期障害の乗り越え方

男性更年期障害を乗り越えるには、男性ホルモンを増やす生活習慣を意識することが大切です。

具体的には栄養バランスのいい食事や睡眠の質向上などがあげられます。適度な運動を継続し、筋力をアップさせるのも有効です。

疲労感が強い、あるいは気分が乗らない時に無理をする必要はありませんが、その間もストレスには十分注意してください。

いわゆる「健康的な生活」が心身の負担を軽減するので、すぐにできる対策からはじめてみるのがいいでしょう。

男性更年期障害の終わりのサインはある?

女性と違い、男性の更年期症状は終わりがわかりにくいのが特徴です。(女性は閉経後約10年で終わると言われています)

男性ホルモンの分泌量は個人差が大きく、症状の程度や年齢も人によって異なります。どの年齢でも起こりうるものであり、いつまでも続く可能性もあるのです。

人生100年時代と言われる通り、高齢化社会は今後も加速し続けるでしょう。長い人生を快適に過ごせるよう、自分の健康状態に耳を傾けてあげることを大切にしてください。

男性更年期障害にまつわるよくある質問

男性更年期障害について多く寄せられるFAQをまとめました。

Q.男性更年期障害に効く食べ物やサプリはありますか?

男性ホルモンを増やすには、栄養バランスのいい食生活を習慣化することが大切です。

積極的に取り入れたい栄養素と多く含む食品を以下にまとめました。

栄養素多く含む食品
タンパク質肉類・魚類・大豆製品・卵・乳製品など
亜鉛(ミネラル)牡蠣・豚レバー・うなぎ・ナッツ類・卵など
ビタミンA豚レバー・バター・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など
ビタミンD魚類・豚肉・きのこ類・卵など
アリシンにんにく・たまねぎ・ねぎ・にらなど

サプリメントを使用する場合も上記の栄養素が含まれているかをチェックしましょう。

※サプリメントで男性更年期障害が治るわけではありません

Q.男性更年期障害で診断書をもらい休職はできますか?

診断書の発行は医師の判断によります

療養が必要である、または休職によって改善の見込みがあると判断されれば診断書を発行してもらえるでしょう。

休職のルールは会社によって異なるため、上司や人事担当者への相談・確認が必要です。

Q.男性更年期障害とうつ病の違いは何ですか?

原因が異なります

男性更年期障害は男性ホルモンの低下によって引き起こされます。

これに対して、うつ病の原因は実にさまざまです。もっとも大きなものが環境要因で、家族やパートナー、職場などの人間関係が影響するケースが多いです。

その他にも結婚や妊娠、子育てなど役割の変化がきっかけとなる場合もあります。責任感が強い、完璧主義といった性格傾向もまたうつ病の発症原因の一つです。

Q.男性更年期障害だとアルコール摂取はNGですか?

少量であれば問題ありません

過度な飲酒は男性ホルモンの分泌を妨げるため、飲み過ぎには十分注意してください。

男性更年期障害を改善を目指すには男性ホルモンを測定しよう

男性更年期障害は男性なら誰にでも起こりうるものです。

疲労感や気分の落ち込みなど、つらい症状でお悩みの方は多いことと思います。中には男性更年期障害の自覚がなく、適切な対処がなされていない方もいるでしょう。

年齢とともに増える心身の不調は、男性更年期障害の可能性が考えられます。男性更年期障害は男性ホルモンの低下によって引き起こされるため、セルフチェックとしてテストステロンを測定してみてはいかがでしょうか。

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