脱毛症の主な種類と原因|男女で違う?症状ごとの有効な治療法

脱毛症の種類と原因
男女で違う?症状ごとの有効な治療法

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#AGA #はげ #薄毛 #育毛

脱毛症とは、さまざまな原因で髪の毛が抜ける症状です。男女で発症のしやすさや原因、症状なども異なります。

脱毛症の主な種類としては、以下の6つが代表的です。

  1. 円形型脱毛症
  2. 男性型脱毛症
  3. トリコチロマニア(抜毛癖)
  4. 分娩後脱毛症
  5. 薬剤による脱毛
  6. 感染症による脱毛

今回は、脱毛症の種類と原因、症状ごとの治療法について解説していきます。「脱毛症かもしれない」と悩まれている方は参考にしてください。

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円形脱毛症|脱毛斑が広がる症状

円形脱毛症|脱毛斑が広がる症状

円形脱毛症とは、円形の脱毛斑が主に頭部へ広がる脱毛症です。髪の毛を作る「毛包」が炎症により破壊されることで脱毛します。

円形脱毛症は症状が進行すると、脱毛斑が広がる、もしくは複数の脱毛斑ができるなどの症状があらわれるのが特徴です。

重症な円形脱毛症の症状は主に以下の4つのパターンです。

円形脱毛症のパターン脱毛の症状
多発型2か所以上の脱毛斑ができる
蛇行型後頭部・側頭部・おでこなどの生え際が帯状に脱毛する
全頭型頭部のすべての髪の毛が脱毛する
汎発型まゆげ・まつげ・腋毛などの体毛も脱毛する

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因

円形脱毛症が生じるきっかけはストレスと言われることがありますが、医学的には原因を特定できていません。

ストレス以外にも、主に以下のような原因で生じると考えられています。

  • 睡眠不足
  • 胃腸炎
  • ケガ
  • 風邪
  • 過度な疲労
  • 出産

円形脱毛症は「リンパ球」が身体を外敵と誤って認識し、毛包を攻撃すること(自己免疫反応)で生じる傾向にあります。リンパ球は通常、細菌やウイルスなどの外敵から身体を守るために活躍する細胞です。


なぜリンパ球が本来攻撃の対象ではない正常な細胞を攻撃してしまうのかも、現状では解明されていません。

ストレスをはじめとする身体への負荷が、円形脱毛症が生じるきっかけだと考えられています。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症は治療をしなくても時間の経過で治る可能性がある脱毛症です。しかし脱毛した部分が元通りになるまで、軽度な円形脱毛症でも短くて約1年ほどかかると言われています。

そのため、早く元通りにしたいと思い治療を選択する方もいます。円形脱毛症の治療には以下のような選択肢があります。

治療法概要
外用薬・脱毛している部位に塗り薬を塗布する
・治療の初期段階で用いられる
内服薬・指定の飲み薬を摂取する
・治療の初期段階で用いられる
光線治療・脱毛した部位に光をあて、リンパ球の異常を抑制する
・治療の初期段階で用いられる
局所注射・炎症や免疫機能を抑える成分を注射で注入する
・脱毛範囲が広くない場合に用いられる
局所免疫療法・脱毛している部位に化学物質を塗布し、軽いかぶれを起こさせることで治療する
・重症の場合に用いられる

男性型脱毛症(AGA)|成人男性の多くに見られる症状

男性型脱毛症(AGA)|成人男性の多くに見られる症状

男性型脱毛症(AGA)とは、男性ホルモンの影響により薄毛が進行する脱毛症です。

薄毛や抜け毛に悩む男性の多くは男性型脱毛症(AGA)が原因といわれており、成人男性に多く見られます。

男性型脱毛症(AGA)には、以下のような進行傾向があります。

  • M字型:額の生え際から薄毛が進行する
  • O字型:頭頂部から薄毛が進行する
  • U字型:前頭部から薄毛が進行する

男性型脱毛症(AGA)は進行性の脱毛症なので、対処せずに放置すると症状が進行していきます。

進行しないうちに治療を開始することで、早期改善が期待できます。まずは専門医に相談することをおすすめします。

男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症(AGA)の主な原因は「男性ホルモン」と「遺伝」です。

また、「生活習慣」「ストレス」「外的要因」が男性型脱毛症(AGA)の進行につながるケースもあります。

男性型脱毛症(AGA)の原因と考えられる要素を以下にまとめます。

AGAの原因AGAにつながる理由
男性ホルモンテストステロンという男性ホルモンが、ヘアサイクルに悪影響を及ぼす「ジヒドロテストステロン(DHT)」を生成する。
遺伝AGAを誘発する「5αリダクターゼ」の活性度は親から子へと引き継がれやすい。
生活習慣食生活の乱れ・運動不足・睡眠不足が血行不良や頭皮環境の乱れなどにつながり、髪の毛の成長を妨げる。
ストレスストレスによりホルモンバランスや交感神経・副交感神経に乱れが生じ、髪の毛の成長を妨げる。
外的要因毛髪のカラーリング・パーマ・整髪料・シャンプーなどの外的要因により頭皮環境が乱れ、薄毛が進行する。

男性型脱毛症(AGA)の治療法

男性型脱毛症(AGA)の治療法

男性型脱毛症(AGA)の治療法は以下の通りです。

治療法概要
薬剤治療・薄毛の進行具合に応じた内服薬や外用薬を用いる治療方法
・発毛を促進する成分を含む内服薬や外用薬を用いることで、ヘアサイクルの成長期を延長させる効果が期待できる
植毛・男性型脱毛症(AGA)の影響を受けない髪の毛を毛根から採取し、患部に移植する治療法
・一度植毛した箇所からは髪の毛が生え続けるため、男性型脱毛症(AGA)を根本的に解決できる
LED光治療・高濃度のLED光を毛乳頭細胞に照射することで、毛母細胞を活性化させる治療法
・髪の毛の成長を妨げる因子を抑制することで、抜け毛防止効果も期待できる
メソセラピー・HARG療法・皮下注射により髪の毛の成長を促進させる有効成分を注入する治療法
・脂肪由来の幹細胞から抽出される「成長因子」を注入することで、毛包の回復や毛母細胞の活性化が期待できる

AGAのリスクを把握できる|毛髪ホルモン量測定キットとは

あなたのAGAリスクを髪の毛5〜10本で評価します!

毛髪ホルモン量測定キットは、男性型脱毛症(AGA)のリスクを把握できるキットです。頭頂部の髪の毛をハサミで5~10本採取することでDHT量を測定できます。

※3cm以上の毛髪を5本以上。長さが足りない場合は10本以上採取してください

検査結果レポートには、以下の内容が記載されています。

  • AGAリスクレベルの4段階評価
  • 自分に合ったAGA対策

自宅でご自身のAGAのリスク及びDHT値を把握できるキットです。将来的なAGAリスクを知りたい方や、まずは手軽に測定してみたいという方に「毛髪ホルモン量測定キット」をおすすめします。

※男性型脱毛症(AGA)であるかどうか最終的に判断するには、AGAの専門クリニックで診断を受けてください

トリコチロマニア(抜毛癖)|無意識のうちに髪の毛を抜いてしまう症状

トリコチロマニア(抜毛癖)|無意識のうちに髪の毛を抜いてしまう症状

トリコチロマニアとは、自身の髪の毛を抜いてしまう脱毛症です。無意識のうちに髪の毛を抜いてしまうので、円形脱毛症と思っていた脱毛症状がトリコチロマニアの場合もあります。

トリコチロマニアは女性や高学年の小学生の児童に多く見られる症状です。

トリコチロマニアには、以下の2タイプがあります。

  • 焦点化型:髪の毛を抜毛する感覚を求めて抜いてしまう
  • 自動化型:無意識に抜いてしまう

トリコチロマニアの抜毛部位は髪の毛だけではなく、眉毛やまつ毛など患者によりさまざまです。

トリコチロマニア(抜毛癖)の原因

トリコチロマニア(抜毛癖)の原因

トリコチロマニア(抜毛癖)の原因は解明されていません。多くの場合は「精神的なストレス」により発症する可能性があると考えられています。

一度髪を抜くことで不安な気持ちが和らぐ経験をし、以降も同じ行為を繰り返してしまいます。「痛い」という気持ちよりも「開放的」という気持ちが優先されるため、自分の意思でやめることがなかなかできません。

トリコチロマニア(抜毛癖)の治療法

トリコチロマニア(抜毛癖)の治療法

トリコチロマニア(抜毛癖)の治療法は以下の通りです。

治療法概要
心理
療法
・テストを通じて患者の心理状態を読み取り、行動の改善を促す治療法
・実際に心理療法によりトリコチロマニア(抜毛癖)の抜毛症状が改善したという報告はあるものの、現時点では十分な治療成果は出ていない
行動
療法
・「抜毛しない」という意識化を促し、行動の改善を促す治療法
・無意識に抜毛してしまう場合に用いられる
薬物
治療
・抗精神病薬を投与する治療法
・トリコチロマニアは精神疾患が要因で皮膚に症状がでるため、「一次性精神疾患」に分類され、抗精神病薬の対象となる

分娩後脱毛症|出産後の女性に多く見られる症状

分娩後脱毛症|出産後の女性に多く見られる症状

分娩後脱毛症とは、出産後、一時的に抜け毛が増える脱毛症のことです。次の3つの特徴があります。

  • 出産後、数ヶ月以内に発生する
  • 前髪、生え際、つむじあたりに症状が出やすい
  • 出産後から半年ほどで自然に治癒する

原因と治療法の知識を深め、分娩後脱毛症の症状を緩和させましょう。

分娩後脱毛症の原因

分娩後脱毛症の原因

分娩後脱毛症は、女性ホルモンバランスの変化がヘアサイクルに影響することが原因だと考えられています。

妊娠中は、ホルモンバランスの影響により髪の毛が抜けにくい状態になります。そのため「お腹の体毛が濃くなった」「毛深くなった」と感じる妊婦さんも多いことでしょう。

しかし出産後、ホルモンバランスは妊娠前の状態に戻るため、妊娠中に抜けにくかった毛が一気に抜け落ちてしまうのです。

分娩後脱毛症の治療法

分娩後脱毛症の治療法

分娩後脱毛症は、特別な治療を行わなくても自然に治癒します。時間が経つにつれて抜け毛が気にならなくなるので、悩みすぎないようにしましょう。

髪の毛や頭皮に良い影響を与える生活習慣を送るのも一つの手段です。具体的には、

  • 睡眠の質を高める
  • バランスの良い食事を心がける
  • 髪や頭皮にやさしいシャンプーを使う

などがあげられます。どうしても気になる場合は、ヘアスタイルを工夫して隠すと良いかもしれません。

甲状腺機能低下症による脱毛

甲状腺機能低下症による脱毛

甲状腺機能が低下することで脱毛が生じる場合があります。

甲状腺機能低下症は皮膚が乾燥する、また髪の毛がもろくなるなどの症状が生じやすい状態です。

そのためびまん性の脱毛症が起こりやすくなります。

薬剤による脱毛

薬剤による脱毛

抗がん剤により脱毛が生じる場合があります。脱毛が生じる原因は、抗がん剤が悪い細胞だけでなく良い細胞にも影響を及ぼしてしまうことです。

とくに髪の毛は新陳代謝が活発な細胞が多く含まれるため、抗がん剤の影響を受けやすいです。

なお、特定の薬剤が脱毛の原因なのであれば、投与や服用を止めれば脱毛は進行ないことがほとんどです。

感染症による脱毛

感染症による脱毛

以下のような感染症により脱毛が生じる場合があります。

  • ケルスス禿瘡​
  • 急性深在性毛包炎
  • 慢性膿皮症​
  • 梅毒
  • ハンセン病
  • 帯状疱疹

感染症が原因で脱毛症になるケースは多くありませんが、上記のような感染症により、脱毛が進行する可能性もあります。

全身の毛が抜ける「全身脱毛症」とは?

全身の毛が抜ける「全身脱毛症」とは?

脱毛症には全身の体毛が抜ける「全身脱毛症」という症状があります。

全身脱毛症は「汎発性脱毛症」とも呼ばれ、頭部だけでなく眉毛、まつげ、ひげ、わき毛など全身の体毛が抜けてしまう脱毛症です。

全身脱毛症の原因については医学的に特定されていない状況です。

一説では、本来は細菌やウイルスなどの外敵から身体を守るために活躍するリンパ球が、毛包組織を攻撃してしまうからだといわれています。

自己免疫反応により脱毛が生じる点は円形脱毛症と共通していますが、円形脱毛症の治療薬は全身脱毛症にはあまり効果を示しません。

具体的な治療法は医師と十分に相談し、慎重に進めていく必要があります。

脱毛症にまつわるよくある疑問

脱毛症にまつわるよくある疑問

ここでは、脱毛症に関するよくある質問に対し、Q&A形式でお答えします。気になる項目からご覧ください。

Q.ストレスが溜まると脱毛は進みますか?

A.ストレスにより脱毛するメカニズムは解明されていませんが、ストレスが原因で脱毛が進行するケースは存在します。

Q.子供が円形脱毛症です。将来に影響はありますか?

A.正しく治療を進めれば、円形脱毛症は完治が見込めます。親がサポートし、医師に相談することをおすすめします。

Q.脱毛症の治療中はかつらを被っても問題ありませんか?

A.問題ありません。かつらによる蒸れが悪影響ではないかと心配する方もいますが、実際は脱毛症の進行とは無関係です。

Q.生まれつき髪の毛が少ないのも脱毛症ですか?

A.生まれつき髪の毛が少ないのは脱毛症ではなく、「乏毛症」や「無毛症」とよばれる症状の可能性があります。

まとめ

まとめ

今回は、脱毛症に関する以下の内容ついて解説しました。

  • 脱毛症の種類と原因
  • 症状ごとの有効な治療法

脱毛に悩まされている方は、ご自身の症状と照らし合わせて適切な対処法を行いましょう。

適切かつ早めの対処が、脱毛症の早期改善につながります。必要に応じて病院やクリニックへ足を運び、医師に相談することをおすすめします。

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